お役立ちコラム

【お墓を建てる②】お墓を建てる工事費や毎年かかる管理費はどのくらいかかるもの?

お墓は、亡くなった故人やご先祖様を祀る(まつる)ためのシンボルです。故人の遺骨を納め、供養する場所であるのはもちろん、生きている人たちの祈りの場所ともなります。お墓があることにとよって、心の拠り所となり、また故人やご先祖様を普段以上に思い出す場としてとても大切です。

また遺骨を納骨する際に魂入れという儀式を行うので、お墓には故人の魂が宿るとされています。魂が宿っているからこそ、今を生きる人たちにとって故人やご先祖様をより近くに感じられる、それがお墓なのです。

魂の宿ったお墓の前で手を合わせ冥福を祈り、感謝や報告などを伝えることで故人やご先祖様になんの心配もなくゆっくりと休んでもらいたいですよね。

そんなお墓を建てるときのお金と、その後年間で維持費などにいくらい必要となってくるのか?気になります。

お墓を建てるときの工事費はいくらくらいが相場?

お墓を建てる際に、石材店による作業工程が必要となります。お墓を建てる墓地の状態によりますが、きちんと区画整理され、地面もきちんと舗装されている状態であれば、お墓本体と付属品、外柵などの設置費用だけで済みます。しかし整理されていない未開発状態の区画に1から手を加えることとなるので、その分費用が割高となります。

|石材店による工事工程
石材店が行う墓石工事は、主に3つの工程で行われます。

① 基礎工事
墓地の地盤を固める作業からスタートしていきます。鉄筋を入れたコンクリートで基盤を作り、遺骨を納めるカロート(納骨室)部分は、底の部分を固めないようにします。これは遺骨が土に還るようにするためです。しかし一部地域によっては遺骨を骨壷に入れてからカロート(納骨室)へと納めるスタイルが主流のため、カロート(納骨室)の底もコンクリートや石などで作られるか、一部のみ土になっている場合もあります。

② 外柵工事
次に、 墓地の四方を囲む外柵を据えつけます。それと同時に、遺骨を納めるカロート(納骨室)も設置します。

③ 墓石据付工事
そして最後に、墓石を設置します。このとき霊標や灯篭、卒塔婆たてなどの付属品なども一緒に据えつけます。

お墓を建てるときの工事費用はいくらくらい?

お墓を建てるときにかかる工事費用は、墓石代に含まれていることが多いです。基本的には、石材一式(竿石・外柵・カロート・花立・香炉)に彫刻料、付属品、据え付け工事代を合わせた金額が、墓石代です。

平均して、墓石代は100〜300万円(100万円以下になる場合もあります)と幅があり、これほど金額に差があるのは、単に石材そのものの価格によるものというより、墓地へ墓石を運搬するときのトラックや設置する時に使用する重機であったり、地盤が弱い時は基礎工事なども必要となるためです。

お墓を建てたいと希望する墓地によって工事内容が変わってくるため、工事費用を正確に計算することは困難です。

お墓は建てたら終わりじゃない!年間の維持費も必要不可欠!

基本的にお墓の維持費は「管理費」として、お墓のある霊園や寺院などに年間でお金を納めます。

また年間管理費には、寺院墓地・公営霊園・民営霊園によって異なりますが、墓地全体の清掃や道具の手入れ、水道使用料などに使用されます。民営霊園の一部には、法要会館などを持っていたり、休憩所、送迎バスなどを運営していたりもするので、それらの維持費としても使われます。

民営霊園は、設備が他と比べて充実している場合が多く、その分年間管理費が割高になるのが特徴です。しかし管理費は、お墓のある墓地全体の状態を美しいく維持するために必要不可欠なお金です。しかし年々この管理費を支払うのが困難になる方も増えているのも事実です。

そのほかにも、お墓参りへ行く際に必要となる費用もあります。お花やお供物はもちろん、墓地がある場所が自宅から遠い場合は、交通費や宿泊費などもかかります。また法要を行なった場合にはお礼として、お布施や寄付金などもあるので、年間平均額とは別にお金が必要となります。

管理費の平均相場は?

全国的に、平均2千円〜1万5千円程度が管理費の相場となっています。しかし、この管理費は、同じ霊園・墓地内であっても、区画面積によって金額が変わってきます。広くなれば広くなった分、管理費は高くなっていき、また芝生墓地の場合も手入れに手間がかかるため、管理費が高く設定されています。

|寺院墓地の場合
寺院墓地の平均相場は、1万円〜2万円ほどです。しかし寺院墓地の場合、檀家になることが条件になっているところがほとんどです。檀家になると、管理費とは別にお布施費用もプラスで必要となります。

お彼岸の供養祭や施餓鬼会といった年に1〜2回行われるお寺の行事時のお布施には、1万円〜6万円ほど必要となり、トータルすると年間7万円〜10万円ほどの出費となります。

また、お寺の修繕といった工事費用など檀家が負担するので、その分費用が積み重なります。

|公営霊園(墓地)の場合
公営霊園であれば、寺院墓地より管理費が少なく、2千円〜1万円ほどと管理費が一番良心的な値段になっています。

|民営霊園(墓地)の場合
民営霊園は、霊園がある土地によって様々ですが、約5千円〜1万5千円ほどとなります。永代使用料と同様に、都市型霊園の方が地方霊園より高く設定されています。先にも述べたように、設備がたくさんある霊園になればなるほど管理費が高めに設定されているので、事前に管理費についてもしっかり調べましょう。

管理費の支払い

この管理費は、お墓を建てたいと希望した墓地の区画を取得(購入)した時点から、発生します。新しくお墓を建てるのに3ヶ月程度かかるため、その間の分も管理費として換算されます。万が一支払いが滞った場合、墓地を使う権利が失われる場合もあるので、注意が必要です。ある日いきなり、お墓を撤去してほしいと連絡が来るかもしれません。

1年に1回だからこそ忘れがちになりますが、支払い方法は振り込みや口座引き落としが一般的なので、忘れない方法で支払いましょう。ただ、寺院などは行事の際に、手渡しすることが慣例となっている場合もあるので、直接支払い方法について確認すると安心です。

まとめ


お墓は主に、石材で建てるため、専門知識が豊富な石材店は頼りになります。また全国地域によってお墓事情は異なるので、その地域に精通した石材店なら任せて安心です。工事の順番や期間など細かな部分も事前に相談すれば、細かな進行過程も提出してくれるので、疑問に思ったことはなんでも聞くといいでしょう。

また、管理費に至っては、お墓を管理する霊園(墓地)ごとに、費用が異なってきます。広大な霊園(墓地)がいつも綺麗な状態を保つためには、必要不可欠な費用です。しかし年に1回とはいえ、それがお墓を手放すまで続くのですから、お墓を建ててから後悔するのではなく、納得した上でお墓を建てましょう。

工事費や、管理費など疑問があれば石材店にオンラインなどで気軽に問い合わせてみては?迷ったらまずは相談がベストな選択です。オンラインでの相談は、こちら

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