お役立ちコラム
10.202025
お墓の管理に悩む方へ|後継者がいなくても安心な『永代供養墓』の特徴と改葬時の注意点とは?

近年、「お墓の管理が難しくなった」「遠方で手入れに行くのが辛くなってきた」といった『お墓の管理』に関する悩みが増えています。こうした背景から、寺院や霊園が代わって管理・供養を行う『永代供養墓』を検討する方が少しずつ増えてきました。しかし、複数のお墓を一緒に永代供養にするには、改葬の手続きや供養形態、費用の確認など、注意すべき点も多くあります。
本コラムでは、『永代供養墓』と一般墓との違いやメリット・デメリット、改葬の流れ、費用目安までをわかりやすく解説いたします。
将来的な安心と故人への想いをつなぐための選択を、一緒に考えていきましょう。
■そもそも永代供養墓と一般墓との違いとは?
そもそも一般墓は、家族やご親族が代々受け継ぎ、手入れや法要を行う墓石のあるお墓のことを言います。墓石のほとんどが屋外にあるため、定期的な墓石の掃除やお参りとお供え、法要の準備などを遺族が行うため、どうしても時間や労力がかかってしまいます。
一方で『永代供養墓』は、寺院や霊園が自分たちの代わりに供養と管理を続けてくれるお墓です。無縁になっても供養が続けられるので、後継ぎがいない方や、子や孫世代まで負担をかけたくないという方に選ばれています。
■なぜお墓の管理に負担が増えているのか?
近年は少子高齢化が進み、実家のある土地を離れ、遠方に暮らすご家族も増え続けています。そのため、定期的にお墓を訪れて清掃し管理したり、法要を行ったりすることが難しくなっているご家庭も多くあります。特に、雪の多い地域や山間部では、管理の負担を感じる方も少なくありません。こうした背景から「生前のうちに永代供養に切り替えたい」と考える方や、後世にお墓を継ぐ人のことを考え、複数あるお墓を『永代供養墓』にする選択をされる方が増えているのです。お墓の維持は、家族の気持ちだけでは支えきれない時代に入っているのかもしれません。
■永代供養のメリットとデメリットは?
そこで検討される『永代供養墓』の大きなメリットは、寺院や霊園が責任を持って供養や管理を続けてくれることです。お墓のお掃除や法要の準備をお任せできるため、遠方に住む墓守や親戚一同、安心することができます。また、個別に墓石を建てない分、費用を抑えられることも大きな特徴と言えます。
一方で、『永代供養墓』の個別供養の期間が決まっている場合もあるため、一定の年数を過ぎると他のご遺骨と一緒に合祀されるケースもあります。永代供養を検討する際は、供養の方法や期間について、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
■複数あるお墓をまとめて永代供養墓にする注意点とは?
複数のお墓をまとめる際には、「改葬(かいそう)」と呼ばれる手続きが必要になります。現在のお墓のある自治体で改葬許可を申請し、新しい納骨先を決めたうえでご遺骨を移動させます。
宗派や墓地によって手続きの流れが異なる場合もあり、事前の確認が欠かせません。また、合祀してしまうと元に戻すことができない場合が多く、家族・親族間でしっかり話し合いを行うようにしましょう。
また、信頼できる石材店に相談するのもお勧めです!安心して進めることができるはずです。
■永代供養をするときの平均的な金額とは?
永代供養墓の費用は、納骨の方法や地域によって異なりますが、一般的にはお一人分で10万円〜50万円ほどが目安です。個別の墓石を建てるよりも費用を抑えやすく、維持費や管理料が不要な場合もあります。
複数のご遺骨をまとめて永代供養する場合は、人数や供養形態によって追加費用が発生することもあるので、金額だけで判断せず、供養の内容や管理の体制をしっかり確認しておくことが何よりも大切です。
■ご遺骨を永代供養墓にまとめる際の主な手続きと流れ
まずは、現在のお墓の管理者である寺院や霊園などから「埋葬証明書」を受け取り、自治体に「改葬許可申請書」を提出します。許可が下りたら、永代供養墓を管理する寺院や霊園に納骨の日程を相談し、ご遺骨を移動します。慣れない手続きに不安を感じる方も多いですが、石材店や寺院がサポートしてくれることもあるので、自身で調べてもわからないことは、専門家の意見を取り入れるといいでしょう。改葬(かいそう)は心の整理を伴う大切な過程です。焦らず、ひとつひとつ確認しながら進めていくようにしましょう。
■まとめ
『永代供養墓』は、管理の負担を減らしながら、故人を大切に想い続けられる新しい供養の形です。お墓をまとめる際は、手続きや費用、供養方法を確認したうえで、家族全員が納得して進めることが大切です。
東洋石材工芸社では、改葬(かいそう)や永代供養に関するご相談を随時承っています。お墓のことでお悩みの方は、無料そうんだも行っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
ご家族の想いを大切に、最適なご供養の形を一緒に考えてまいります。
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