お役立ちコラム

「お墓の外柵・付属品①」〜香炉や塔婆立など種類といつ頃から必要となったのか?〜

これからお墓を建てようと考えた時、「どこに建てるか」「墓石の種類は?」「形状は?」「そして外柵や付属品は?」と思い浮かぶと思います。霊園や墓地を見渡せば、他家のお墓本体はもちろん豪華な外柵や付属品に、自分の家も豪華にしたい!と思ってしまいます。

実際に付属品は20種類近くもあり、場合によっては総額100万円近くお墓本体以外にかかってしまいます。

そもそも外柵や付属品はいつ頃から、お墓本体と一緒に必要となったのでしょう。

まずは必要最低限つけた方がいい付属品とは?

お墓をはじめて建てる際、他家のお墓を参考にしたり、石材店のパンフレットを見て決めたりする人が多いと思います。墓地の区画によって、大小さまざまな付属品があるお墓もあり、自分の家のお墓にもあれやこれも付けたい!と不必要に買ってしまい、付属品だけで出費が数十万円へと膨れ上がってしまうことがあります。まずは、お墓本体と最低限揃えた方がいい付属品のトータル金額を見てから、他の付属品を購入するかどうか、考えましょう。

お墓本体に、香炉(こうろ)・水鉢(みずばち)・花立(はなたて)・拝石(はいせき)などがセットになっていることも多く、墓石に使う石材で揃えるのが一般的です。

①塔婆立(とうばたて)
故人の戒名や経文を書き込んだ木の板・卒塔婆を立てるために使われる、ステンレスや石材で作られた台です。塔婆を立てることが「善」とされ、「塔婆を立てる=善を積む」といったおこないによって、故人の冥福にも繋がると考えられています。

②外柵(がいさく)
墓地の区画を取り囲み、他家のお墓との境界を明確にする境界線変わりになるものです。外柵を取り付けることで、墓地の地番沈下による陥没や雨水の流入を防ぐ役割もあります。

|墓石とセットになっていることが多い付属品

③香炉(こうろ)
墓前にお供えするお線香を置く台です。香炉が無い墓石には本体の下台などに置くこともありますが、雨が降ったりお線香が燃え尽きて灰になったりしたものが、風に吹かれ舞い上がってしまうということもあるので、香炉は必須の付属品です。デザインや大きさ、石材やステンレス製などバリエーションも豊富で、お経を置ける多機能なタイプもあります。

④水鉢(みずばち)
故人やご先祖様へお水をお供えするために必要な水受けです。神道や浄土真宗のお墓には通常水鉢は使用しません。そのため、水鉢ではなく玉串やお供物を供える「供物台」を水鉢部分に設置する場合が多いです。最近では、デザイン的や環境衛生的に水鉢を設置しない方も増えています。

⑤花立(はなたて)
お花を供えるための器です。陶器製のものや金属製のものがあり、見た目や掃除のしやすさ、サビにくさなどにも注目して選ぶようにしましょう。花立(はなたて)がないお墓には、洋風の墓地同様、墓石の前に横にして置きます。

⑥拝石(はいせき)
お墓参りの際、参拝者がお参りするために、墓石に向かってその手前に設置される板状の石です。参拝者がその上に立ってお参りするので、大抵はそこに滑り止めなどの加工がされていることが多く、また納骨室を地下にに設置している場合、納骨室への入り口部分の蓋としての役割もあります。

また、近頃は、香炉・水鉢・花立の3つが1つになった一体型の人気が高まっています。

墓石が今の形、和型墓石にが主流となった時から、付属品や外柵が必要となってきました。特に外柵は、他家の墓地区画との境目の役割がありますが、お墓を建てる墓地や霊園(特に芝生墓地や壁型墓地など)、宗派によっても異なるので、一概には必要とは言い難いです。

墓石本体の色と材質とのバランスがあるので、石材店のアドバイスを参考にしながら決めるのが的確でおすすめです。

そもそも付属品や外柵はいつ頃から必要になったのか?

お墓参りする上で、欠かせない付属品は和型墓石のみならず、洋型墓石にも香炉(こうろ)と花立(はなたて)、拝石(はいせき)そして、必要に応じて水鉢(みずばち)も必要となります。

墓石の歴史から紐解くと、江戸時代から現在の形が確立していることから、この頃から付属品をつけ始めたと考えられています。もちろんお墓本体以外付けることのできなかったご家庭も多く、古いお墓には付属品や外柵が付いていないものも多々に見受けられます。

もちろん付属品や外柵は後から加えることも交換することもできるので、お墓を建てた時とは違った付属品を新たに設置したいと考えた時、石材店が的確にどの付属品や外柵がいいか相談に乗ってくれます。

まとめ

今では、ネットで好きな時にお墓の付属品を購入することもできる時代です。しかし実際に付属品が手元に届いていざお墓に設置してみると、お墓本体にしっくりと合わない、なんてこともあります。

希望する付属品とは違った!なんてことが起きないよう、付属品の取り扱いにも慣れている石材店に聞くのが一番です。

的確なアドバイスが返ってくるので、頼り甲斐があります。オンラインでも気軽にお問い合わせできるので、迷ったらまずは相談してみてはいかがでしょうか。オンラインでの相談は、こちら

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