お役立ちコラム

お墓を建てる時の“石材”の選び方とは?国内外を含めると約300種類以上!

お墓を建てる時、墓石を見比べて“どれが良質”で“どれが高い”のかは素人目からは判断がつきません。どの石材も同じように思えてしまい、安価な石材でいいかも・・・っと考えがちです。しかし墓石は長く引き継がれていくものだからこそ、初めてお墓を立てる時は慎重に慎重を重ねてもムダに終わるということはありません。

石材は大まかに分類すると「花崗岩(かこうがん)」「閃緑岩(せんりょくがん)」「斑レイ岩(はんれいがん)」「安山岩(あんざんがん)」の4種類があり、国内・国外の産地や成分などで約300種類以上もの数になります。種類も多いことから、どの石材でお墓を建てればいいのか迷ってしまいます。

また、自分が生まれ育った郷里や縁のある土地から採取される石材を選んで、お墓を建てたいと思う人も多いです。

後悔しないための墓石選びとは?

お墓は一生に一度あるかないかの大きな買い物です。建てた後に後悔しても悔いしか残りませんので、慎重にならざるをえません。まずは、何よりも信頼できる石材店を選び、様々な石材を吟味し、一番気に入った石材でお墓を建てましょう。

墓石の種類はなんと300種類以上も!

日本国内のものから、海外のものまで含めると石材の種類は、なんと約300種類以上もあります。その中には、日本全国に広く知られ多く出回っている石材もあれば、希少性の高い石材もあり一概にどれが最良かは一言では言えません。値段が高くて希少性が高ければ確かに良い石材ですが、自身や家族・親族と話し合って決めた石材こそが最良の石材です。

〜墓石となる石材の種類〜

墓石に使われる代表的な石材は、産出地と石種の違いによる「色合い」や「石目・模様」など見ただけでわかる特徴もあります。

日本産の石材の特徴 硬度が高く、吸水性が低いため価格が高め。国内産だからこそ風土に合っている
アメリカ産の石材の特徴 給水率が高いものから、国産の高級墓石「大島石」と似たものまであり、淡いピンクや赤茶と女性に好まれる色合いが特徴
中国産の石材の特徴 吸水性がやや高めで、価格は安め。採掘される地域によって品質に差がある
インド産の石材の特徴 黒御影石や青い色合いの御影石と種類も豊富。価格や中国産より高めで、硬度・吸水率ともに優良な石材が多い

●日本国内産の代表的な石材の種類とは?
日本国内有数の石材の産地といえば、福島県・茨城県・瀬戸内沿岸の香川県・岡山県・愛媛県です。ほかにも日本全国には多くの石材場があり、日本中あらゆる地域で石材が切り出されています。

ただ、日本産の石材は、比較的お値段が高めです。ですが、古い時代から墓石として活用されてきた実績があるのも事実です。屋外が基本のお墓に使われる石材は、硬度や吸水性に優れたものが多く、墓石とするのに適しています。

|庵治石(あじいし)/産出地:香川県

原石から1〜2%しか墓石にされないとても貴重な石材です。墓石として欠かせない高い硬度と、水を含みにくさ、キメの細かさによる見た目の美しさが特徴で、磨くことで光沢が出ることから、最高級石材と言われています。

|大島石(おおしまいし)/産出地:愛媛県

花崗岩の中でも群を抜く硬さと青みがかった色合い、石の粒の細かさが特徴で、水を吸い難く風化にも強いのが特徴で、年月を重ねることで深みのある青磁のような美しい色合いへと変化します。

|浮金石(うきがねいし)/産出地:福島県

日本では珍しい黒色の石でその名前の通り、黒い石肌から金箔や白の斑が散りばめられたような独特で高級感あふれる色合いをしています。

|天山石(てんざんいし)/産出地:佐賀県

国産の石材の中でも吸水率の低さを誇る石材で、青みが強い色と荒い石目、磨くとガラスのような光沢になるのが特徴です。変色・光沢の低下・ザラつきなど経年劣化がほとんどなく、何十年と経過した墓石でも輝きが失われません。

墓石を選ぶときのポイントとは?

墓石はとても高価なものです。代々に渡って継承していくものだからこそ、はじめの石材選びはとても重要です。だからこそ、一人で決めず家族や親族など周りの人ともよく話し合い、みんなが納得できるものを選びましょう。

そもそも、はじめて購入するのですから、どこにポイントを見出せばいいのでしょうか?通常、価格や見た目などに目がいきがちですが、どの石材にもそれぞれに魅力があります。

石材を一目見た時のインスピレーションであったり、お墓を建てる土地ならではの風土であったり考慮する部分が多いのもたしかです。

石材を購入する前に必ず確認することとは?

石材を購入する前には必ず原産地や等級などを確認することが大切です。実際に石材を購入するにあたり、どのあたりを気を付けたらいいのか、ご紹介いたします。

|原産地の証明書と加工場所

国内産・外国産に関わらず、原産国・原石名・販売店といった情報が、証明書に記載されます。この証明書にはシリアルナンバーが記載された正式な書類となり、この書類は必ず発行されるものです。

日本で採掘された石材でも、墓石へと加工するための費用を抑えるため、海外で原石を加工するケースなどもあります。原産地と加工場所などの情報をきちんと確認してから購入しましょう。

|石材には等級が存在する!

採掘される場所が複数存在する石材などには等級があります。しかしこの等級は石材の品質を証明するものではないので、注意が必要です。

色味が濃いく、目が細かいなど好条件だと等級が上がり、その分価格が高価になります。同じ名前の石材でも等級が違うだけで、価格が大幅に違うので気になった石材は必
ず等級の確認をしてみてください。

墓石の種類選びで重要なポイント!

実際に納得のいくお墓を建てるため、選ぶ時の重要なポイントをしっかり押さえるようにしましょう。

|ポイント① 複数の石材店からカタログをより寄せ見積もりをとって検討する

まずは複数の石材店からカタログを取り寄せ、どの石材にするかしっかりと吟味します。カタログだけでは質感や細部にわたる良さを知ることができませんので、店舗へ直接赴き、実物を見せてもらうとより良いでしょう。

そこから気になる石材の見積もりを複数社から取ります。複数社の見積もりを比較することで、どの分にいくらくらいかかるのかがわかるはずです。

|ポイント② 見積もりをとって気になる石材店としっかりと打ち合わせを重ねる

ある程度資料が集まったところで、気になる石材店と打ち合わせをしましょう。打ち合わせの段階で即決で決める必要はなく、その石材店がしっかりと自分の希望を聞き入れてくれるかどうかなどの確認をします。打ち合わせをすることで見えてくる人となりも重要です。石の専門家だからこそ分からないところも含め、すべてをお任せするのですから、信頼度が高ければ高いほど安心できるポイントになります。

|ポイント③ サンプルとなる石材は新品から経年変化したものまで見せてもらう

墓石のほとんどが屋外に設置されるため、雨風・雪などの影響を受けます。新しく建てるからこそ新しい石材を確認できればいいと言うわけではありません。年月を経て変化した石材を見ることで、後世へ受け継がれた時、どんな状態になるかを知ることができます。どのくらいのスピードで変化していくのか石材の種類によって異なりますので、そこも重要視しておきましょう。

また、石材店に経年変化した石材がない場合は、その石材店が手掛けた墓石を見に実際に墓地へと同行し古い墓石を見せてもらいましょう。

まとめ

お墓は、故人やご先祖様が眠るもう一つの家です。その家となる墓石は、種類も豊富でどれがいいかはお墓を建てようと考える人それぞれです。また中には、早急にお墓を建てないといけない方もいるはずです。そんな時間がない時、豊富な種類から石材を選ぶのは大変なことです。だからこそ親身になって考えてくれる石材店と巡り合えれば、最良のお墓を建てることもできます。

また、お墓は何十年と受け継がれていくものですから、建てた後のこともしっかりと考えましょう。墓石の状態を良好に保つには、定期的なメンテナンスや、普段からお墓参りをし墓石の掃除も欠かせません。

まずはしっかりと情報収集をし、気になる墓石の資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。

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